Kesennuma

「気仙沼とわたし」 2021年11月・秋~デビュー12周年編~

2009年にシンガー・ソングライターとしてメジャーデビューをして、12年。
ちょうど干支をぐるりと一回りしました。

 

デビュー前もデビュー後も、12年経っても変わらずに、
現在も故郷・気仙沼に暮らしながら、音楽活動をしています。

 

安波山から望む 気仙沼・内湾と、熊谷育美

 

12年という歳月を振り返れば、ほんの一瞬のことのようにも感じますが、
それはそれは濃密な歳月を過ごさせていただきました。

 

デビューの頃の恥ずかしい失敗も、ステージから見た感動的な景色も、
すべてが私の音楽人生においてかけがえのない宝物です。

 

まだまだ12年。まだまだ旅の途中。

 

さて、旅といえば、デビューからの12年はずっと「旅」をしていた歳月でもありました。

 

 

いつも気仙沼から旅がはじまり、仕事を終えて気仙沼へ帰ってくる。
常時、大きなスーツケースが相棒で、
各地の会場、放送局やスタジオ、そしてホテルを延々と転々と・・・・・・。
長いときは1ヶ月間、気仙沼に帰れないときもありました。
東京には「熊谷の常宿」とスタッフさんたちから呼ばれていた
いつもお世話になっていた滞在先のホテルがあった程。
デビュー間もない時はホームシックにならないようにと、
東京湾のすぐそばの海が見えるホテルを用意してくれていたこともありました。
「熊谷は海が見えないと呼吸できなくなるから」って(笑)。
レコーディング中もマイク越しに私から見える位置に、気仙沼湾の風景写真をドーンと貼ってくれていたり(笑)。

 

12年の間には、日本全国・各地をぐるぐるまわらせていただき、
本当にたくさんのかけがえのない出逢いがありました。

 

その土地の歴史や文化、食や人、演奏させていただいたコンサートホール、
どれも素晴らしい思い出ばかりです。

 

しかし気仙沼からは何処へ行くにも遠くって、
「ああ・・・・・・日本も広いっちゃなぁ」って、つくづく感じました。

 

旅を終えると、気仙沼の自宅アトリエで創作活動。
新たな作品をつくり、また全国の皆さまへ届けに行く。

 

自分の作品を待っていてくれる人がいてくれる。
デビュー前の自分からしたら奇跡的なこと・・・・・・。
ありがたいな・・・ 次の作品、気に入ってくれるかな・・・・・・。
頭の中ではいつもそんなことばかり考えながら、創作活動に励んでいます。

 

これからの音楽人生の旅で、
どこでどんな出逢いがあるのかなあ・・・と、考えただけで心が弾みます。

 

 

あ、でも、日本全国47都道府県中まだ行ったこのない県が5県あるんです。
奈良県・島根県・鳥取県・和歌山県・徳島県。ぜひぜひ、呼んでください(笑)

 

そして、ここ気仙沼へも、旅をしにお越しくださいね。
私はこれからも気仙沼で、ずっとずっと音楽とともに生きていきます。

 

「気仙沼とわたし」では、私がこれまであまり話してこなかった気仙沼エピソード、
“気仙沼ってこんな街”っていうのを私目線でみなさまへお届けする季節の便りです。